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ロンボク視察旅日記その⑤「王の寺と、和尚の寺」

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程なくして、運転手は私達一行を見つけてくれた。

軽妙な口調でよく喋る運転手を、ヨシヤさんは最初、不満気であったが、直ぐにそれは彼の接客対応モードの演出であり、性格はかなり生真面目なタイプだと見抜いておられた。

この運転手さん、どうやら普段は、私達が明日向かうシェムリアップ(別の町)に住んでおるらしく、今日も5時間半かけて、このアテンドの為に来てくれているらしい。

カンボジア人にとって、仕事が如何に貴重かを思い知らされるエピソードとなったが、

次の瞬間から、運転手はヨシヤさんに、

「明日の移動を飛行機から車に変えないか」

提案していてワロタwww

本日の行程は、

1️⃣寺院の見学

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2️⃣ゴーストタウン見学

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3️⃣最高級ホテル

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4️⃣リバークルーズ

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5️⃣ディナー

初日は緩やかな走り出しとして、ヨシヤさんがイージーなスケジューリングにしてくれた模様。

この調子であれば、老体に鞭打たぬまま終えられるかもと、私は心穏やかなる様相….

(明日以降は、とんでもないハードスケジュールな目に遭います)

実はこの寺院、外から観て綺麗だったので、タイミングで偶然寄ったのですが、とてもカンボジアを感じられる一幕になりました。

【特徴】

建物の造り込みや、彫りが卓越しており、どこかのパクリ感や、安っぽさが無い。

技術を感じる。

・猫が多い。

・電子決済でお賽銭が可能。

・お坊さんは、ちゃんとお賽銭を営業する。(でも押し付けがましく無い)

・坊さん営業は、学ぶ要素がある。

・祭壇は電飾が多くて賑やか。(何となく…パチンコ屋)

4人で、大きめの線香(中国圏と同じ)を差して、旅のお礼を仏様にお伝えしました。

シンガポールドルで幾らかのお賽銭を行い、帰ろうとすると、和尚さんがボトルウォーターをくださり、日本語で「ありがとう」と話してくださいました。

カンボジアでのお坊さんという職業は、貧しく食べられない人が就くという現実のよう。

お坊さんは朝早くから、市場や店を回り、ご寄付を集めます。

(お金ではなく、食べ物や商品)

働いている一般の人達も、お坊さんが来ると、せっせと寄付を行います。

それがごく当然のように。

皆んなが助け合って、支え合って、自然に成り立っている景色に癒されて、また、何処か懐かしい思いも湧き上がるのでした…。

運転手さんも、邪魔にならない様に寺院の見学中は、私達から距離を取りながらも、常に意識して気にかけてくれており、ヨシヤさんのいう日本人っぽい共感性を感じるところは、プノンペン到着から、まだ数時間であるけれども思うところ有りの心持ち。

しかし、そんな素敵な時間も束の間、いよいよ海外ビジネスというものの現状と現実を、私達は目の当たりにするのです。

それは、ヨシヤさんのこんな一言から始まります。

「田坂さーん、コンドミニアム見に行きましょうかぁ…。

ここら辺に、いっぱい建ってるんですよーーー…」

ヨシヤヒサコに何となくは無い。

フラッとそこまで、など存在しないのである。

そこには意図がある。

モノ申したい何かがあるのだ。

私は言う。

「是非」

to be continued・・